データ保護センター/Google Workspace/Google共有ドライブのバックアップ方法

カテゴリー

この記事では

  • Google Vaultを使用して共有ドライブのデータをバックアップ
  • パソコン版ライブを使用して共有ドライブのデータをバックアップ
  • サードパーティツールを使用してGoogle共有ドライブのデータをバックアップ

Google共有ドライブのバックアップ方法

26 Aug 2022
読了時間:5分
共有ドライブはGoogleドライブ内の特別なフォルダで、チームのメンバーがファイルを保存、検索、アクセスするために使用できます。これにより、コラボレーションとコミュニケーションが円滑になり、可視性の向上、入社時のドキュメント管理が容易になり、より効率的な管理制御が可能になります。

Google共有ドライブには多くのメリットがあり、ビジネスに重要なデータがそこで作成され、共有されています。ただ、Googleはデータのバックアップにについて責任を負わないため、管理者には、組織の共有ドライブデータを定期的にバックアップし、重要データを常に利用できる状態にする責任があります。

本記事では、管理者がGoogle共有ドライブデータをバックアップするさまざまな方法を解説します。

Google共有ドライブのバックアップフローチャート

1. Google Vaultを使用して共有ドライブのデータをバックアップ

Google Vaultは、Google Workspace内のデータ保持、検索、エクスポートに使用できる保持およびeDiscoveryソリューションです。Google Vault の詳細については、こちらの記事をご覧ください。

Google Vaultは、企業が訴訟や法令遵守のために必要なデータを検索し、データを保持するために使用することを目的としていますが、無期限に共有ドライブのデータを保持するためにも使用することができます。

注意:Google Vaultは、以下のGoogle Workspaceエディションにのみ含まれています:Business Plus、Enterprise、Enterprise Essentials、すべてのEducationエディション、およびG Suite Business。お使いのGoogle WorkspaceエディションにVaultが含まれていない場合、Vaultのアドオンライセンスを購入できる可能性があります。詳細はこちら

1.1. Google Vaultを使用してGoogle共有ドライブのデータをバックアップする方法

Vaultを使用して共有ドライブファイルを保持するには、以下の手順に沿ってください。
  • ステップ1:管理者アカウントでvault.google.comにログインします。

  • ステップ2:「保持」-「カスタムルール」-「作成」をクリックします。

保管庫を使用したgoogle共有ドライブのバックアップ - 保持

Vaultを使用したGoogle共有ドライブのバックアップ - カスタムルール
  • ステップ3:「サービス」で「ドライブ」を選択し、「次へ」をクリックします。

データ保管庫を使用したgoogle共有ドライブのバックアップ - ドライブを選択
  • ステップ4:ルールの適用範囲を選択します。

    ドメイン内の全ての共有ドライブをバックアップする場合は「すべての共有ドライブ」を選択します。特定の共有ドライブだけをバックアップする場合は、「特定の共有ドライブ」を選択し、バックアップが必要な共有ドライブを追加します。

範囲 - すべての共有ドライブ

特定の共有ドライブを選択
  • ステップ5:ファイルの保持期間を選択します。「期限なし」を選択した場合は、選択したすべての共有ドライブがゴミ箱から完全に削除されても無期限に保持されます。

期間を選択

1.2. Google VaultでGoogle共有ドライブをバックアップする際の制限事項

Google Vaultは共有ドライブのデータを無期限に保持するために使用できますが、バックアップの代替手段としては大きな制限事項があります。Google側でも、「Vaultはバックアップソリューションではない」ことを認めています。以下は、Vaultをバックアップの代替手段として使用すべきではない理由です。

  • リストア機能が組み込まれていないため、データ損失時のデータ復旧に難があります。

  • Vaultでは、大容量のデータをエクスポートできるように設計されていません。

  • Google Vaultは差分バックアップを作成したり、データの重複排除を行いません。

  • Googleが何らかの障害によってサービス停止になった場合、データへのアクセスができません。

2. パソコン版ライブを使用して共有ドライブのデータをバックアップ

パソコン版ドライブアプリケーションは、以前の製品である「Backup and Sync」や「Google Drive File Stream」に類似しています。Backup and Syncデスクトップアプリケーションは、マイドライブのファイルをPCに同期するために使用できますが、共有ドライブのファイル同期には対応していませんが、パソコン版ドライブであれば、共有ドライブのデータをPCに同期することができます。

2.1. パソコン版ドライブを使用して共有ドライブのデータをバックアップする方法

パソコン版ドライブを使用してPCに共有ドライブのデータを同期するには、以下の手順に沿ってください。
  • ステップ1:パソコン版ドライブをダウンロードし、アプリケーションをPCにインストールします。

  • ステップ2:タスクバーのGoogleドライブアイコンをクリックし、パソコン版ドライブにGoogle Workspaceアカウントを追加します。また、「別のアカウントを追加」をクリックして別のGoogle Workspaceアカウントを追加することもできます。

Google 共有ドライブのバックアップ: アカウントの追加
  • ステップ3:ポップアップウィンドウの右上にある歯車アイコンをクリックし、「設定」を選択します。

google 共有ドライブのバックアップ: 環境設定を開く
  • ステップ4:Googleドライブに移動し、「ファイルをストリーミングする」もしくは「ファイルをミラーリングする」を選択し、共有ドライブをPCに同期します。

Googleドライブに移動

ストリームファイルまたはミラーファイル
  • ステップ5:どちらの同期オプションを選択したとしても、共有ドライブ内のすべてのファイルが自動的にオフラインで利用できるようにはなりません。手動でオフラインで利用できるようにするためには、必要な共有ドライブを右クリックし、「オフラインで使用可」を選択します。

共有ドライブをオフラインで利用可能に

注意:共有ドライブをオフラインで使用できるようにできるのは、共有ドライブの管理者、コンテンツ管理者、投稿者の権限がある場合のみです。

2.2. パソコン版ドライブを使用した共有ドライブバックアップの制限事項

  • ドライブの容量を多く使用するため、バックアップする共有ドライブのファイルを選択する必要があります。

  • Googleの共有ドライブとPC側とで同期されているため、バックアップしたファイルを変更または削除される可能性があります。

  • システムがクラッシュしたり、マルウェアの攻撃を受けたりすると、バックアップは完全に失われます。

3. サードパーティツールを使用してGoogle共有ドライブのデータをバックアップ

Google が提供する標準機能は、バックアップと復旧を目的として設計されていないため、バックアップ ソリューションとしては大きな制約があります。SysCloudのようなサードパーティ製クラウドバックアップアプリケーションは、バックアップと復旧のために設計されており、共有ドライブデータのバックアップに関しては信頼ができるオプションです。

SysCloud(Google Workspace用)バックアップにより、管理者はGoogle Workspaceアカウントに関連付けられているすべての共有ドライブを簡単にバックアップし、必要なときにいつでもリストア、エクスポートできます。SysCloudを使用すれば、管理者は削除された共有ドライブファイルを、共有権限とフォルダ構造を維持したまま復旧することができます。

3.1. SysCloudを使用してGoogle共有ドライブのデータをバックアップする方法

SysCloudを使用してGoogle共有ドライブのデータをバックアップするには、以下の手順に沿ってください。
  • ステップ1:管理者アカウントでSysCloudにログインします。ジョブに移動し、「新しいバックアップジョブを作成する」をクリックします。

SysCloudを使用したgoogle共有ドライブのバックアップ
  • ステップ2:バックアップジョブの名前と説明(任意)を入力し、次へをクリックします

SysCloudを使用したgoogle共有ドライブのバックアップ - 名前と説明
  • ステップ3:バックアップが必要な共有ドライブを含むGoogle Workspaceアカウントを追加し、「次へ」をクリックします。

Google Workspaceアカウントの追加
Google Workspaceアカウントが未接続の場合は、SysCloudに接続する必要があります。
  • ステップ4:「範囲」で、共有ドライブをバックアップする必要があるGoogle Workspaceアカウントとドメインを選択します。

  • ステップ5:「アプリ」で、共有ドライブを選択します。デフォルトでは、すべての共有ドライブがバックアップジョブに含まれます。特定の共有ドライブを選択するには、共有ドライブの横にあるリンクをクリックし、共有ドライブを選択し確認をクリックします。

共有ドライブを選択

特定の共有ドライブを選択
  • ステップ6:選択したドメイン内のすべての現在の共有ドライブと新しく作成された共有ドライブをバックアップしたい場合は、自動バックアップをオンにします。

自動バックアップをオン
  • ステップ7:共有ドライブの保持期間を選択します。デフォルトでは、選択した共有ドライブは無制限に保持されます。特定の保持期間を指定するには、無制限オプションのチェックを外し、任意の保持期間を入力します。また、ファイルタイプやファイルサイズに基づいて、特定のファイルをバックアップから除外することもできます。

  • ステップ8:すべての選択が完了したら、確認をクリックし、バックアップ開始をクリックします。

これにより、選択した共有ドライブが自動バックアップされます。バックアップされたデータを表示するには、「アーカイブ」-「共有ドライブ」に移動します。

削除された共有ドライブのデータを復旧する方法については、「Google共有ドライブから削除されたファイルを復旧する方法」をご覧ください。

関連コンテンツ

Googleドライブをバックアップする6つの方法

公開日:2018年 7月17日

読了時間:22分

間違いやすいGoogleドライブと共有ドライブとの比較

公開日:2019年 7月24日

読了時間:16分

SaaS運用に役立つノウハウをお送りします。

スパムメールは送信しません。いつでも簡単に登録解除が可能です。

この記事では

  • Google Vaultを使用して共有ドライブのデータをバックアップ
  • パソコン版ライブを使用して共有ドライブのデータをバックアップ
  • サードパーティツールを使用してGoogle共有ドライブのデータをバックアップ

今すぐ信頼性の高いSysCloudバックアップを体験してください

SysCloudのクラウドバックアップは、データ保持やリストアに関する課題を解決し、工数およびコスト削減につながります。30日間無料で試してみる
認定資格
認定資格